【レビュー】話題のファミリーマートのゲイシャを飲んでみた。

【話題】ファミリーマートのゲイシャを飲んでみた。

皆さんこんにちは・こんばんは。

ファミリーマートで「ゲイシャ100%のコーヒー」が発売され、X(旧ツイッター)などで賛否両論となっている。
遅ればせながら飲んでみました。
せっかくなので、珈琲屋且つコンビニ本部社員という稀有な人間としていろいろ考えてみたので書き記します。
推測も含みますが、何卒何卒です。

【商品概要:PREMIUMゲイシャコーヒー】

まずは商品について確認。
公式サイトによると正式名称は「PREMIUMゲイシャコーヒー」(画像参照)

PREMIUMはファミマのワンランク上の高価格帯商品シリーズですね。
セブンイレブンで言うところの金シリーズです。
価格はファミリーマート通常価格で税込248円です。
※通常価格とは…
→フランチャイズ店舗において、価格の決定権は店舗オーナーにあるため、「ファミリーマート通常価格」となっています。また賞味期限が近いものを値下げすることもあるため個の表記なのでしょう。

10/18に購入しましたが、ファミマアプリで50円引きクーポンがあったのでお得に購入できました。

発売地域は全国のようです。
病院内や駅などの特殊店舗を除き取り扱いされるでしょうから、全国約2万店舗に並んでいると思われます。

ファミマさんがこのところ一緒に開発している粕谷さん慣習であることも期待ポイントです。
世界チャンピオンになった方ですが、HARIOとドリッパーを開発したりとコーヒー界の超有名人です。

【コンビニ商品であること】

大前提こちらはコンビニの商品です。

前述のように約2万店舗で取り扱っているとすると…
1店舗が1日あたり3個発注するだけでも、1日6万個です。王将か?という数字になりますがそんな数字になります。
製造としては「1日分だけつくる」なんてことはできないので毎日何万と製造していることでしょう。
(実際の発注業務としては2~3日に1回発注する店舗が多いと思いますが)

コンビニで売る商品ということで、利益率30~40%は取れるようにしていると思われます(この商品のコンセプト的にもっと利益率を下げている可能性もありますが…)
売価248円だとしても、原価はもっと厳しいですね。

この手の商品(=チルドコーヒー。「チコブリ」とも言う)は短くても納品から1週間くらいは販売できるような期限設定になっています。
こちらの商品の場合はおそらく2週間くらいの期限設定になっていました。


つまり
・とんでもない数を作る必要がある
・コストはかけられない
・ある程度長い期限設定に耐えられるようにする
こんな前提のもとに作られています。

【コーヒー】としてどうか

さて、本題ともいえる「コーヒーとして「ゲイシャとして」どうかという視点です。

コーヒー屋と言えど、日常的にゲイシャは飲みませんし、考えてみるとゲイシャ種をアイスで飲んだこともない気がします。
そんな私だからかもしれませんが、「ゲイシャかどうかはわからなかった」が感想です。
一つ、気を付けたいのは「ゲイシャ100%」であって、生豆の生産国はパナマかもエチオピアかその他かもわかりませんし、「こういう味だ」と決めつけて飲むのは無理があるでしょう。
どうあれゲイシャ100%でコンビニ商品化するってことがすごいです。


これまで売られていたチルドコーヒーと味が違うことは歴然ですし、苦味はあまり感じません。
一般商品としてのコーヒーは酸味は押さえて苦味を出しているものがほとんどです。(酸味を目立たせると売れにくいので)時代もあると思いますが、【コンビニ商品であること】の項目で書いたようなことが条件として作られているとを思うと、すごすぎるな…と思います。

まとめ

まとめです。

・コンビニ流通の製造量
・長い賞味期限設定
・コンビニ商品として許せる価格設定
・ゲイシャ種100%使用
・いつもと違うと思わせるのに十分な味

これらを総合して考えるとすごい!の一言です。しかも248円。
これでゲイシャ種に興味を持った方が珈琲豆屋さんでゲイシャあるいはいつもと違う豆を買うきっかけになれば(もちろんカフェで飲むケースも含めて)業界への貢献度は素晴らしい商品でしょう。


うちの豆を買うきっかけになればそれは大変喜びに堪えません。(ゲイシャはありませんが)
何卒何卒です。